チャットレディは個人事業主に含まれるお仕事です。
ライブ配信で貰った報酬は自分で確定申告を行い納税する必要があります。
↓チャットレディの税金や確定申告が必要かどうかについてまとめた記事はこちら↓
個人事業主には、開業届という事業を始めたことを税務署に届ける書類があります。
そこで気になるのが「チャットレディの場合も開業届を提出する必要があるのか?」という疑問ではないでしょうか?
チャットレディのような個人事業主は、沢山働けば収入が増える可能性がありますが、全く働かなければ1円も貰えません。また節税対策も会社員のように給与基礎控除という物がないので自分で節税対策をする必要があります。
開業届は個人事業主にとって重要な節税に効果がある制度です。
今回は、「チャットレディは開業届を出すべきか?」を解説しつつ、開業届を出すメリットとデメリットについても徹底解説します。
さらに開業届の提出方法や必要な物まで解説していきます。
この記事は2~3分で読み切ることができて、チャットレディが開業届を出すべきか?や開業届を出すメリット・デメリットについて知る機会となりますのでぜひ最後までご覧ください。
チャットレディをする上で開業届は必要なのか?
開業届というのは、「個人で事業を始めたよ!」というのを税務署に申告する書類のことをです。
開業届という名称は通称で正式には、「個人事業の開業・廃業等届出書」です。
個人事業主は、所得税のような国税は税務署で、住民税などの地方税は都道府県税事務所に収めることになるのですが開業届を出すと「開業しましたよ!ここからが税金の対象です」と報告することになります。
開業届を出すことで、個人事業主として登録され毎年、確定申告の時期が近づくと申告用の書類を一式郵送して貰う事ができます。
この開業届ですが、あくまで推奨されている物で届を出さないからといって罰せられたり、罰金が課せられるということはありません。
開業届を出さない場合も開業した年の収入を確定申告すれば開業届を出したと同じになります!
開業届はあくまで推奨されている物で届を出さないことによって罰せられたり罰金が課せられることはありません
開業届についてはこちらの国税庁ホームページにも記載されていますので参考にしてみてください。
開業届を出すことによるメリット・デメリットを解説
開業届の仕組みについて知ることができました。
開業届を出すことで自分が個人事業主であること、事業を開始して税金がこれから発生するということを報告することになります。
ですが、開業届はあくまで推奨されている物で届を出さない事によって罰せられたり罰金が課せられることはないという面から、開業届をわざわざ提出するメリットってなんだろう?と気になりますよね。
ここでは、開業届を出すメリットとデメリットも合わせて解説したいと思います。
開業届を出すメリット
まずは、開業届を出すメリットです。
結論から言うと下記の通りです。
・確定申告で最大65万円の控除を受けれる
・屋号を名義とした銀行口座が作成可能
・就労証明書が作成可能
・小規模企業共済を利用できる
それぞれ詳しく解説していきます。
確定申告で最大65万円の控除を受けれる
開業届を出すと、確定申告の種別のうち「青色申告」という申告ができるようになり、最大65万円の青色申告特別控除を受けることができます。
開業届をしていないと、確定申告は白色申告になります。
この場合は特に控除を受けることはできません。
過去には青色申告と白色申告で、青色申告の方が帳簿付けがやや複雑で申告の手間があったのですが、現在は白色申告と青色申告共に帳簿付けが必要なので労力は同じです。
税額控除を受けることが出来る点から青色申告を利用するのが良いと思います。
開業届を提出すれば、最大65万円の税額控除が受けれる青色申告ができる!
屋号を名義とした銀行口座が作成可能
開業届を出すと、開業届の書類に”屋号“を記入することになります。
これによってあなたの屋号が決まるのですが、屋号が決まると銀行口座も屋号名義で口座作成ができるんです。
屋号というのは会社でいう社名のようなものです。
チャットレディのお仕事をする上で、個人名義の銀行口座で報酬を貰ったり、経費となる物の支払いに利用するのも問題無いのですが、チャットレディ用の屋号名義の口座とプライベートの銀行口座を持っていた方が、確定申告などの作業がしやすくなります!
就労証明書が作成可能
開業届を出すことで、「自身で事業を開始した」という扱いになります。
これによって「就労証明書」が作成できるようになります。
これは仕事内容によって審査が厳しくなる、賃貸契約の際に有利になります。
そもそも就労証明書の提出を求めるケースもあります。
小規模企業共済を利用できる
チャットレディでも開業届を出すことで、小規模企業共済を利用することができるようになります。
これは中小企業や個人事業主のための退職金制度です。
加入期間中に、掛け金を拠出していくことで事業を辞めた時や退職した時に、拠出に応じた給付を受けることができます。
さらに、小規模企業共済は掛け金をただ払うだけではなくて収めた掛け金は全額、所得から控除することができるんです!
↓チャットレディの年金についても解説していますので、もしよろしければ参考にしてください。↓
デメリット
まずは、開業届を出すデメリットです。
結論から言うと下記の通りです。
・失業手当が受けられない
・家族の扶養から外れる
それぞれ詳しく解説していきます。
失業手当が受けられなくなる
失業手当を受給している方は、開業届を出すことで受給資格を失います。
事業を始めたということで、失業期間も終わったということですね。
ただ、失業手当を受けていた人は開業届を出すことでことで、「再就職できた!」ということで祝い金を貰う事もできます。
社会保険上の扶養から外れる可能性がある
扶養には税務上の扶養と社会保険上の扶養があり、扶養に入っている人がチャットレディとして働く場合は不扶養から外れないように収入をコントロールすることが大事です。
↓こちらの記事でもチャットレディが扶養から外れないようにするために必要な事をまとめいています↓
開業届の提出の仕方
ここまで、開業届の特徴やメリット・デメリットについて知ることができました。
ここで気になるのが開業届の提出の仕方ではないでしょうか?
開業届の提出の仕方について解説していきます。
早速結論から言うと、開業届の提出の仕方は下記の通りです。
・税務署に直接持っていく
・郵送で送る
・インターネットサービス(e-TAX)で提出
開業届の提出の仕方:税務署に直接持っていく
税務署に直接足を運び提出することができます。
直接税務署に持っていけば、何か記入に誤りがあったり漏れがあってもすぐに修正ができますし、わからないことも直接確認ができます。
しかし、税務署の空いている時間が短いというデメリットがあります。
開業届の提出の仕方:郵送で送る
開業届を税務署宛てに郵送で送ることもできます。
郵送ならわざわざ税務署に足を運ばなくても、投函さえすれば開業届を提出することができます。
開業届の提出の仕方:インターネットサービス(e-TAX)で提出
一番おススメなのが、国税庁が管理するインターネットサービスのe-Taxで税務署に申請できます。
e-Taxなら、お家にいても簡単に開業届を出すことができます。
開業届の提出期限
開業届の提出期限は、原則は開業してから1カ月以内です。
遅れても開業届は義務ではないので、確定申告をすれば問題ありません。
廃業届を提出する場合
廃業する場合も、開業と同じで届け出を出すことで事業を廃業とすることができます。
廃業の時は「廃業届」と「青色申告の取りやめ届出書」を提出します。
廃業の届け出を出したとしても、その年の確定申告は必要です。
最後確定申告をすることで事業は終わります。
廃業届を提出してもその年の確定申告が必要
開業届の提出に必要な物
開業届に必要な物を解説していきます。
郵送する場合
郵送する場合は、下記の物を用意しましょう。
・開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)
・開業届の控え
・返信用封筒・返信用切手
・マイナンバー確認書類・本人確認書類
・青色申告承認申請書
開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)
開業届は国税庁のホームページでダウンロードできます。
印刷して必要事項を入力しましょう。
開業届の控え
記入した開業届をコピーして控えとして同封します。
同封した控えは、税務署のよって受領された時に返送されます。
返信用封筒・返信用切手
国税庁によって受領印が押された開業届の控えを返送して貰えるように、自分の住所を記入して切手を貼った返信用封筒を同封しましょう。
マイナンバー確認書類・本人確認書類
開業届にはマイナンバーを記載する必要があります。
なので、マイナンバーが確認できる書類と運転免許証やパスポートといった本人確認書類の写しが必要です。
マイナンバーカードがあればマイナンバーカードの写しだけで問題ありません!
e-Taxで提出する場合
e-Taxで提出する場合は、下記の物を用意しましょう。
・利用者識別番号
・電子証明書
・e-Taxソフト
利用者識別番号
e-Taxで開業届を提出するには、利用者識別番号という16桁のID番号を取得しなければなりません。
この利用者識別番号は、e-Taxのホームページから開始届出書を作成/送信することで発行されます。
電子証明書
インターネットを介して申請を行う場合、送信元が自分であることを証明する必要があります。
証明に使われるものを電子証明書と言います。
電子証明書はマイナンバーカードに格納されています。
e-Taxソフト
e-Taxを利用して開業届を提出するには、e-Taxのソフトが必要です。
こちらのホームページのダウンロードができます!
まとめ
- チャットレディをする上で開業届は必要なのか?
- 開業届を出すことによるメリット・デメリットを解説
- 開業届の提出の仕方
最後まで読んでいただきありがとうございました。
個人事業主の方にとって開業届を提出するべきか?という悩みがあると思います。
開業届の提出はあくまで推奨されている物で届を出さないことによって罰せられたり、罰金が課せられるわけではありません。
チャットレディの方も開業届を提出できるのですが、開業届を提出すると、確定申告の時に青色申告で申告することができて最大65万円えの控除を受けることができるというメリットがあります。
他にも、小規模企業共済を利用できるので税額控除を受けつつも、チャットレディのお仕事を終えて引退した後の資金の準備をすることができます。
開業届は国税庁のホームページでダウンロードして記入し、税務署に直接提出するか郵送で提出することができます。
最近では、e-TAXというインターネットサービスでWEB上でも開業届が提出できるようになりました。
開業届は、ただ提出するだけで税金対策になるので提出しておいた方がお得です。
さらに確定申告の時期が近付けば、申告のための書類を送付して貰えますので、チャットレディとして個人事業主になった方は開業届を提出してみてくださいね!
この記事が、チャットレディを始めようとしているが開業届を提出するべきか悩んでいる方に参考になれば幸いです。