世界中で新型コロナウイルス感染拡大している影響で普段の収入から大幅減ってしまい新しく事業を始めたり、副業を始める方が増えて生きています。
また、ウイルス感染を懸念して人との対面はなるべくしないことが求められていて、世の中は在宅ワークや非対面ビジネスの需要が高まっています。
今まで繁盛していたナイトワークも、続く緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置によって営業時間短縮やお酒の提供ができなくなるので従来のようにまともに営業が出来なくなりました。
そういった背景があることからチャットレディというお仕事に脚光を浴びています。
チャットレディはナイトワークにも関わらず非対面でお仕事ができて在宅でお仕事することができるので今、人気のお仕事の1つです。
新型コロナウイルス感染拡大により世の中は、証券会社の開設数が増えたりと”将来のお金”について真剣に考えるように変わっていきました。
将来のお金と言えば「年金」です。日本には年金制度があり老後に現役時代に収めてきた年金を老後に受け取ることができます。
チャットレディの場合は年金はどうなるのか?徹底解説していきますので是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
知らないと恥?日本の年金制度について

日本の年金制度についてご存じでしょうか?
日本の年金には、政府が運営する国民年金基金と厚生年金基金の2種類あり、どちらも「公的年金」と呼ばれています。
年金の目的なのですが、老後に安定した生活が送れるようにお金の給付を受ける制度です。
世間一般のイメージでは、年金は将来への貯蓄のように認識されています。
そのことで、以前政府から発表された「老後2000万円問題」では多くの若者が抗議のために国会付近に集まったことは誰でもご存じでしょう。
金融庁が2019年公表した報告書のことで「老後資金は2000万円不足する」という内容から日本のライフスタイルの変化や今後の資産運用の必要性をアピールした話題です
そもそも年金を納めれば収めた額必ず貰えるわけではありません。
ことから年金をわかりやすく言ってしまえば「保険」だと思ってください。長生きをした場合の”保険制度”と日本の年金は認識しておきましょう。
公的年金の対象者は誰が対象なのか、以下の表にまとめました!
第一号被保険者 | 第二号被保険者 | 第三号被保険者 | |
---|---|---|---|
条件 | 日本に住む人で20〜60歳未満で第二・第三号被保険者ではない人 | 70歳未満の人 | 第二号被保険者によって生計を維持されている20〜60歳未満の配偶者 |
主な職業 | 自営業の人 | 会社員や公務員 | 主に専業主婦 |
職業や条件によって年金対象者が区分けされています。
日本の年金は、2階建て制度と一般的に呼ばれています。
国民年金と厚生年金
日本の公的年金には国民年金と厚生年金があるのですがそれぞれの特徴について解説していきます。
国民年金:日本に住んでいる人はみんな必ず加入する義務がある年金
厚生年金:サラリーマンや公務員が加入する年金
国民年金
国民年金は日本に住んでいる人が対象で、20歳~60歳までの全員が加入する義務がある年金です。
国民年金は基礎年金とも呼ばれたりしますが、加入義務がある年金なんですよね。
年金を払っていないという人も良く聞く話ですがNGです。
年金の未払いが続くと自動で銀行口座から強制的に徴収されますので払いましょう。
20歳になれば加入義務がある年金ですが猶予制度もあります。
国民年金は、納付が厳しい学生や収入が無くて年金を払えないという人には国民年金の納付を猶予か免除してもらうことができます。
猶予してもらった場合は貰える年金額が減りますので注意してください。
そういった方にも追納といって年金は猶予してもらった額を後から収めることができます。
この国民年金は受給する時は「老年基礎年金」という形で受給します。
厚生年金
厚生年金は国民年金と違って国民全員が加入する義務はありません。
主に会社員勤めの方、公務員の方が加入する年金です。
国民年金と上乗せして納める年金という扱いです。
会社員と公務員が加入する年金ですから、「厚生年金の加入者=第二号被保険者」になります。
・日本の年金は日本政府が運営する公的年金である。
・公的年金は20歳~60歳、70歳未満の年齢と職業で被保険者の区分が分けられる。
・公的年金には「国民年金基金」と「厚生年金基金」の2種類の年金制度がある。
年金を払うメリットとデメリット
年金は免除や猶予をしてもらうこともできます。
しかし、年金は払うことでメリットがあります。
ここでは、年金を払うメリットとデメリットについて解説していきます。
年金を払うメリット
年金を払うメリットをまとめると以下の通りです。
・所得税と住民税が安くなる所得控除を受けれる
・障害保険・死亡保険が付いている
・老後に安定して生活費を受け取ることができる
年金は、国民年金と厚生年金の両方とも年金を支払うと社会保険料控除といい、自分が稼いだ所得(収入)から
納付額を控除することができるんです。
つまり、年金を払う事で税金を計算するための所得を減らすことができるので、所得税や住民税の節税をすることができます!
他にも、年金には保険制度のような仕組みがあります。
公的年金には、「障害になった場合」、「亡くなった場合」に年金を受け取ることができるようになります。
障がいになった場合は「障害年金」として申請し認められると年金受給の年齢に達していなくても、受給することができます。
障がいを持っていることが公的に認められれば、年金の受給権が発生します。
障害年金の受給は老年基礎年金の受給と同じで2カ月ごとに定期的に年金を受け取れます。
しかし、この障害年金は更新がありますので永続的に貰えるとは限りません。
次が、死亡した場合です。年金を納めれているあなたが死亡した場合は配偶者がいる場合は、特定の条件を満たせば遺族年金といって年金の受給権が発生します。
しかし、この遺族年金は男性が受け取る場合は女性よりも条件が厳しくなっています。
遺族年金の受給条件についてもっと詳しく知りたいという方は、こちらのサイトで詳しく記載されていますので是非参考にしてみてください。
最後に、年金を納めることで「老後に安定して生活費を受け取ることができる」というメリットがあります。
実は、日本では50歳の老後の資金を準備できていないという人は、なんと7割いると言われています。
それくらい、自分の力で老後の資金が用意できていない現状ですからもしそのまま老後を迎えてしまった場合は生活が苦しくなる人が多くなる想定です。
ですから、公的年金という形で国民に年金を納めてもらい老年基礎年金という形で老後に受給して安定して生活費を受け取れる制度ができたわけです。
年金は保険のような物ですから、長生きしてしまった場合は保険料を受け取るというイメージです。
年金を納めることで、将来長生きした場合への保険をかけることができるというわけです。
年金を払うデメリット
年金を払うデメリットをまとめると以下の通りです。
・受給資格が発生するまで納め続けないと1円も受け取れない
・障害年金が貰えるかはわからない
・年金の支給額が負担が大きい
年金は加入義務は、20歳を超えた国民全員ですが受給できるのは全員とは限りません。
最低でも年金加入期間から10年は年金を納めていないと、受給する権利がありません。
また、今の日本の現状から公的年金は将来ほんとうに受給できるかはわかりません。
日本は少子高齢化社会が進んでいて、年金を納める分母よりも年金を受給する分子の方が多くなってきています。
つまり、年金の需要と供給が上手くマッチしていないわけです。
自分らが年金受給する歳になった時に、年金を納めてくれる供給が無いと受給できなくなる可能性もあります。
チャットレディの場合は年金はどうなる?

上記では、日本の年金制度について詳しく解説させていただきました。
チャットレディの場合は公的年金制度はどれが対象で、保険者の区分はどれになるのか?
結論から言えば、チャットレディも公的年金の対象で、国民年金の第一号被保険者に含まれます。
しかし、厚生年金には加入の対象にはなりません。
理由は、チャットレディの場合は個人事業主になるからです。
厚生年金基金は、会社に勤めている会社員の方や、公務員が加入対象となります。
チャットレディの場合、業務委託という形で報酬をいただくのが一般的ですので個人事業主となり厚生年金の対象にはなりません。
日本に住む、20歳以上の方が必ず加入する国民年金のみ対象となります。
会社員や公務員が、国民年金と厚生年金を納めるのに対して、チャットレディの場合は国民年金だけを納付することになるので納めていない分、将来受け取る年金額は少なくなります。
チャットレディがより年金を受け取るためにはどうすれば良いのか?
チャットレディの場合は、個人事業主に含まれるので国民年金のみ対象となり、厚生年金は加入対象になりません。
これだと、将来受け取れる年金に不安がありますよね。
では、チャットレディが将来受け取る年金をより増やすにはどうすれば良いのかと結論から言えば、「私的年金」を利用することです。
「私的年金」は、先ほど上記で紹介した国民年金基金や厚生年金基金のような政府が運営する公的な年金ではありません。文字通り自分で用意する年金です。
私的年金には以下のような種類があります。
・国民年金基金
・確定拠出年金(DC)
・確定給付企業年金
など
中でも、チャットレディの場合は確定拠出年金(DC)が一番おススメです。
確定拠出年金は、元々イギリスで一般的な制度で「Defined Contribution」の略称からDC(ディーシー)と呼ばれています。
Defined(定義)、Contribution(拠出)という言葉から拠出する額が確定しているという意味で、将来受け取れる年金額は運用成績によって変わる私的年金です。
ここでの運用成績とは何を指しているのか?
確定拠出年金の運用はリスク資産になります。株式や債券などのリスク資産に投資をして運用成績によって将来受給する年金が変わります。
毎月拠出した金額はリスク資産に運用されるため、場合によっては受給する金額も減る可能性があります。
年金が株式や債券に運用されているなんて怖い・・・と思う人も多いでしょう。
日本人には投資=ギャンブルというイメージが根強いので将来受け取る年金で投資するというのは抵抗があると思います。
しかし、政府が運営する公的年金も実は運用されているってことはご存じでしょうか?
私達が納めた年金は年金積立金といって株式や債券に「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)という独立行政法人が投資して運用されています。
これは厚生労働省の公式サイトにも記されています。
厚生労働省の公式サイトはこちら。
年金ってそもそも投資で運用されていると考えると、確定拠出年金という制度も公的年金とリスクを取っていることは変わりません。
この確定拠出年金(DC)が日本でも普及し始めています。
日本の確定拠出年金制度は、個人型確定拠出年金と企業型確定拠出年金の2種類に分かれています。
企業型確定拠出年金の場合は企業が従業員のために加入し、社員に対して掛け金を拠出して従業員は障害運用成績に応じて年金を受給します。
企業によっては従業員も企業と一緒に拠出するマッチング拠出という制度があります。
個人型確定拠出年金の場合は、個人で毎月拠出して運用成績に応じて年金を受給します。
日本では個人型確定拠出年金をiDeco(イデコ)と呼んでいます。
チャットレディの場合は、個人事業主になるので個人型確定拠出年金(iDeco)を利用することになるでしょう。
個人型確定拠出年金(iDeco)は、毎月掛け金を拠出することになるのですが原則60歳まで下すことが出来ないというルールがあります。
その代わりに、拠出した額は所得控除になり節税になるので確定拠出年金を始めるメリットは大きいです。
まとめ
・日本の年金は政府が運営する公的年金
・公的年金は国民年金基金と厚生年金基金の2階建て
・チャットレディの場合は国民年金のみ加入になる
・チャットレディの年金は確定拠出年金を利用するのがおすすめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
チャットレディでお仕事をしていて、将来の年金に不安があるという人も多いと思います。
この記事によって日本の年金制度やチャットレディが加入対象になる年金について知って貰えたら嬉しいです。
また、年金を充実するために確定拠出年金も始めてみませんか?